Japanese man in UK

ロンドン在住のリッキーです。2019年1月からブログを始めました。海外生活での気づきやお役立ち情報をシェアしていきたいと思いますので、皆さまご登録の程よろしくお願いします!

アポセカリーズホール潜入! ロンドンギルド! リヴァイ隊長

リヴァイ隊長って。。タイトルでちょっとふざけちゃいましたが、そのリヴァイじゃくてロンドンのリヴァイカンパニーの薬剤関連の本部の中に潜入できる機会がありましたので、その様子をレポートしたいと思います。

通常は一般公開されておりませんが、年に数日だけ潜入可能な大変貴重な歴史ある施設です。
アポセカリーズホールは、薬剤師関連を統括するリヴァリカンパニーの本部として機能してまして、ロンドン大火で破壊されたのですが、その後すぐに同じ場所に復元されて今に至っています。

ちなみにリヴァイカンパニーとは、中世のロンドンにおいて行政区や宗教区として機能していたギルドを由来としてまして、ギルドの進化系としてリヴァリカンパニーとして法人化された組織のことを言います。
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ロンドンのブラックフェアーズにあるこの施設ですが、中庭を囲む形で建物が四方に存在し、向かって左側のアポセカリーズホールと書いてある入り口から入ることができます。

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内部は非常に歴史ある調度品やステンドグラス等で彩られ、ギルドから続くロンドンの長い歴史を感じることができます。
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しかしリヴァイって歴史文献を読むと結構面白くて、所謂日本で言うと財閥みたいなもので、職業毎にそのテリトリーが分かれているのですが、様々なテリトリーのそのトップが集まってロンドンを結果牛耳っていたわけですね。しかもそのカンパニーの中は会員制になっていて、資産に応じて役職が決まっていたりとか、貴族的階層構造がそのまま導入され、貴族が金と権力を維持できるような仕組みが成立していたようです。
会員制のゴルフクラブでお金もちの社長さんが優待受ける感じですが、その会員ゴルフクラブのレストランの中で有力者のおっさん達がいろいろな会社の大事な話を決めていくので社交場としてもすごく価値のある場を構成していたことでしょう。実は大事なことは一般人が入れないゴルフ場と飲み会で決まるみたいなイメージ。
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最後にはちょっとしたグッズも購入することができ、私は「サイを救いなサイ」と言う支援団体への寄付と言う形で写真の傘をゲットしました。サイの角が密猟されるのを防ぐための資金として使われることでしょう。
今回は比較的まじめな(私としては)投稿でしたが、まじめな部分も"たまには"見せていかないと。。

参考資料:19世紀末ロンドンにおけるリヴァリカンパニーの技術信仰教育振興策(松本)