ベルギーのブリュッセルには小便小僧という、“世界三大がっかり観光スポット”という残念な評価を一部から受けている有名な観光スポットがありますが、私としては逆にどのくらいの"がっかり感"かを、あえて確認したくなります。
ベルギーはロンドンから電車でも飛行機でも行ける非常にアクセスの良い場所で、私は何度も訪れていますが、ブリュッセルの街の様子の観光と、最終ターゲットの小便小僧が一体私を果たしてどれだけがっかりさせてくれるのか、その模様をレポートしたいと思います。。
最初に我々が訪れたのは、街の中心部にあるグランプラスです。ここは360度パノラマで美しい魅力的な建物に囲まれ、世界遺産にも登録されています。360度なので、正直写真の撮り方に苦戦します。どこをとっても綺麗なのですが、パノラマで取らない限り、4方それぞれの景色が別々の写真に残ってしまい、今一グランプラスの良さが写真に残せないというのは、結構あるあるだと思います。写真はその1方向なので、ただの綺麗な建物みたいな写真が残ります。やっぱりグランプラスに関しては、現地に行って見るのがおススメです。。
グランプラスを囲む建物は、外観を彩る細かく彫刻された一つ一つの美術品それ自体に価値があり、我々を飽きさせません。私のお勧めは朝です。朝は誰も広場にいなかったりして、じっくりと見学することができます。
そしてそのグランプラスから程近いところに、セルクラースの像という、触ると幸せになる系の像があるので、当然タッチすることになります。
またこれまた近隣にあるギャラリーサンチュベールというアーケードには、ショップ自体がそれぞれ可愛らしく、そして売ってるお土産もひたすらおしゃれな観光スポットもありますので、特にチョコレートなんかはここで調達するのがいいかなと思います。
路地裏に目を凝らせば、タンタンの壁画が描かれたスポット等もあり、基本路地裏含めていい雰囲気を演出している街ですが、食べ物も比較的美味しいので(安くはないですが)、ブリュッセル自体はすごく旨みがギュッと凝縮された街という感じで、私はヨーロッパの中の都市としてはロンドンの次くらいにわりと好きです。ただ若干ベルギーは全体的に貧富の差から来ているのか、治安面で問題があるような気がします。特に地方都市はちょっと問題ありますね。。
あと、タンタンショップはかなり好きな感じです。ちょっと美術館みたいになっていて、お土産さんっぽくはないので、値段がそれぞれについてなかったりして、若干買い物がしにくいのですが、私は人形をいくつも買ってしまいました。タンタン自体は漫画も読んだことないのですが、この時間が経っても色あせないタッチが好きなのです。
さてさて余興はこのくらいにして、「そろそろターゲットを確保しに行きますか?」というところで、グーグルマップでターゲットの位置を確認します。私の(ドラゴン)レーダーを見ながらターゲットに近づいても観光客が集まっている様子もなく、しかしその時は突然訪れました。「振り返るとやつが!」という感じで、ひっそりと佇むそれは、ともすればそのまま見過ごしてしまうかのような存在感で街角にポツンと飾られ、誰からも写真をねだられることもなく、小便をしてるではありませんか。。
確かに(いろんな意味で)サイズは小さいし、観光客もおらず人気もない。でも私はがっかりしてません。思ったより「おぉ!」ってなります。元々期待してなかったから?といううわさもありますが、存在感は確かにありますし、何より地元の人に愛されているように感じます。何か民族衣装みたいなものを着せられていました。
地元に愛されているというよりも、商売の道具としても大事なキャラなので、ブリュッセル中のお土産屋さんはこの小便小僧の人形やらキーホルダーやらで稼がせてもらってるようです。確かにブリュッセル=小便小僧っていうくらい有名ですもんね。
おそらくサイズが小さいから見た目インパクトが弱く、観光客受けしないというだけかと思いますが、ただサイズの話すると、そもそも小便小僧のサイズが大きかったら小僧じゃなくない?と言う気が。。
従いまして、小便小僧のがっかり度ポイントは。。30%!(高いほどがっかり)と言うわけで“ほんのちょいがっかり”に留まりました。
ちなみに小便少女もいうのも近隣には存在するのですが、そちらは50%でもうちょいがっかり度が上がりますので、ぜひぜひ合わせてご確認ください。なんか柵があって見にくい。。
というわけで、がっかりすることで評判の観光スポットを、「どのくらいがっかりするか?」という変わった視点でお送りしてきました。