Japanese man in UK

ロンドン在住のリッキーです。2019年1月からブログを始めました。海外生活での気づきやお役立ち情報をシェアしていきたいと思いますので、皆さまご登録の程よろしくお願いします!

暗黙知のマイニングとは? 頭の回転の速い人と遅い人の違いはここ!

自身が聞いたり、読んだり、感じたりしたもので人間の知識ってできあがってるじゃないですか?
でもその今までに貯めてきた知識が、一体どのくらい意味ある知識として有効活用できているのかって気になりませんか?
少し考えさせられる文献がありましたので、紹介したいと思いました。

その文献が“ナレッジマネジメントの最近の理解と動向(梅本)”なのですが、その文献の中の記述で“人間の持つ何かについての知識は膨大な量の暗黙知と、それに比べるとほんのわずかの形式知で構成されている”とあります。そしてこの文献の中での知識の定義は“価値ある情報集合体”なんですね。

肌感覚で、すごく仕事のできる人とか、頭の回転のは速い方って、この自身の中にある情報と情報をつなげて、意味ある知識として認識することが上手だったり、その意味のある知識をピックする能力がずば抜けてたり、そんなところに我々凡人との差があるような気がして仕方ないのです。

どうやら、この“意味づけ作業”の部分が、その人の持つ能力(特にアウトプット部分)に大きく関わっているようです。

この文献の中でもう一つ興味深い記述が、知のストラクチャーについてなのですが、我々の中で知と言えるものには階層があって、最下層がデータです。これは人間が創りだした、単なる信号や記号の羅列です。そして、そのデータから抽出された断片的な意味が情報です。これが下から第2層。そして、第3層にやっと知識が来るのですが、知識を行為につながる価値ある情報体系と定義しています。第4層のもっとも上位の層が知恵であり、実際に活用されて有効だとわかり、時間の試練に耐えたものという定義です。

意味づけされていないただの情報が第2層なので、殆どの情報が暗黙知として第2層にいるのでしょう。この第2層から第3層、そして第3層から第4層へと高層への移動が、必要な知識を瞬時に自分の引き出しの中から引っ張ってくるのに重要なのです。なので、タイトルにあるように、暗黙知のマイニングという表現がぴったりくるんじゃないかなと思いました。

個人的には第2層から第3層への移行が重要で、行為としては体系化と定義されているのですが、これこそが知の(ナレッジ)マネージメントを行なっていく上でも重要な作業となるわけです。

本読む時って、その直後はいろいろなことに気づいていて、かつ当然その内容をしっかりと覚えていたり、又は読みながら“これってあのビジネスに使えそうだな”とかいろいろなことを考えながら読むことができるのですが、しばらくすると忘れちゃいます。断片的にフレーズだけ覚えていて、いわゆる体系化されていないので、価値を見出せないのです(アウトプットに役立たない)。

でも頭のいい人って、その得た知識をその場で“意味づけ”して、自分の中で必要な知識として取り込んでいるから、必要な時に必要な知をつなげて、様々な問題への、その時の自身の最適解としてアウトプットすることができるのかなと思います。。

特にどんな質問しても、その時の最適解を即答できる人って、これができている人なんじゃないかなと思ってます。

 

例えば、You Tuberのヒカルさんやラファエルさんは、10分以上の長めの動画の中で、トークのみで勝負している時がありますが、事前にカンペを用意したり、わざわざ喋る練習をしなくても、ワンテイクで頭の中で描いてるストーリーを自身の思った通りに表現できるのです。また視聴者さんから受けた質問に瞬時に答える際にも、すぐに必要な解を見い出すことができるのです。頭の良い方の特徴ですね!

 

なんか仕組みや構造がわかると、トレーニングで鍛えられるような気がしませんか?

 

そんなことも日々考えています。

リッキー