こんにちは!リッキーです。
ロンドンに来られてチューブ(夏になるとステキな歌をリリースする方々ではなく、ロンドンの地下鉄のこと)に乗ると、"'Mind the Gap"って言うアナウンスが駅構内や車内で流れて来ますよね。
ある日、何気に"このフレーズってステキやん?"ってふと思ったんです。
私はグローバルな会社のロンドンの組織で働いてますが、例えば日本の組織なんかと海外の組織が持つギャップに苦しんだ時期なんかもありました。
海外に来て当初は、各国毎の法規制とか商習慣とか、諦めて受けいれなければなかなか前に進むことができないようなギャップについて、なんとか埋めていかないとなかなか仕事が上手くいかないなって思ってましたが、ある程度仕事に慣れてくると、もっと別のギャップに悩まされるようにもなりました。
それは、いわゆる価値観的なギャップです。一番"違うな"と思うのは、育つ場所が違うと、何がその人にとっての正解なのか、正義なのか、全く異なる環境で数十年過ごして来た者同士がなかなか踏み込めない領域があるような気がするのです。
そういうものに触れるには正直海外で一緒に苦楽を共にするしかないと思ってます。お互いが何を考えてるか、およそ想像が付くような心地よい環境から離れ、互いに傷つき、讃え合わないと得られないような所にソレがあるように感じています。
以前に、一緒に仕事をしていたイギリス人の同僚から、「オマエのマネージメントのやり方はステューピッドだ」と真顔で言われたことがありました。日本で同僚にこんなこと言われたことがありませんでしたので、正直「あぁ!?やんのかゴラァ?笑」っとチラッと(笑)思いましたが、そう言われても仕方ない程私も当時はグローバル環境でうまく立ち回れていませんでした。
今思えば、真剣に向き合ってくれてるからこそ、厳しい言葉もかけてくれるんかなとか思えますが、余裕のない時は「あぁ!?」となってしまいます。。残念なヤツです。すいません(笑)。
抽象的になってしまって恐縮ですが、私はこの価値感ギャップをポジティブなギャップと捉えています。知識があれば乗り越えられるネガティブなギャップを超えて、全球的な視点で海外の方達といいものを作ろうと思うと、今度はこのポジティブなギャップをうまく利用すればいいのかなと。
つまり、マイナスをゼロにするようなギャップではなく、違いを認識して、互いの良さをさらけ出せば、ポジティブに能力を掛け合えるみたいなプラスのイメージです。
それこそが私が海外で経験を積みたいと思った最大の理由でもありましたし、日本に居た時の私に足りないものでもありました。その意味で海外で働くという選択肢をとって本当に良かったなと思いますし、もっと若い頃に来れば良かったなとも思う訳です。。