Japanese man in UK

ロンドン在住のリッキーです。2019年1月からブログを始めました。海外生活での気づきやお役立ち情報をシェアしていきたいと思いますので、皆さまご登録の程よろしくお願いします!

稼ぐ力 日本人の戦い方2.0的な話

こんにちは!リッキーです。

皆さまは稼ぐ力ありますか?私はありません。。

 

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“個人が企業を強くする”という書籍の中で、大前さんが使っている表現ですが、世界のどこでも通用するスキル、すなわち“稼ぐ力”を身につけることが必要でそのために大学があるべきと述べています。そういう意味では、日本で行なわれている大学受験や大学での授業というのは、例えば理系であれば基礎学問を追及し、応用に向けた準備のようなステージに位置づけているような気がしますし、稼げるかどうかは完全にOut of scopeな印象を受けています(もしかしたら私の経験がかなり入ってますので、少し考え方古いかもですが)。

アメリカの大学なんかは授業料も高額で、学生が自ら奨学金という形で借金を背負い、それを返していくためにまずは必死に働いたり、または奨学金を返さなくてもいいような契約で研究成果にしっかりと結びつけたりと、かなりのプレッシャーの中で学生の頃から戦わされています。逆にこういうプレッシャがあるから、学生達が必死になり、世界で通用するスキルを見につけようと躍起になるのかもしれません。

近年小国のイスラエルがスタートアップ大国として認知され、Google社やAmazon社がR&D拠点を置くほど魅力的な国に成長を遂げていますが、その成長の痕跡をたどれば、イスラエルの人達が置かれてきた歴史や徴兵制にその答えがあるようです。大前さんの本によると、まずユダヤ人の家庭は何よりも教育とお金を重視するとのこと。なぜなら存在を脅かされてきた過去を持ち、知力があれば生きていけるということを経験してきたからです。もう一つの理由は徴兵制にあり、イスラエルの場合には18歳で徴兵がありますが、優秀な人材は前線ではなく、軍事研究機関に配属され、その研究機関での経験がそのままビジネスに活きるので、みんな必死に勉強するのだそうです。

やはり人間は危機的状況に追い込まれないと中々自分を古い立たせることは難しいのかもしれません。日本の学生生活を考えた時、私は世界のどこででも戦っていけるだけのスキルを学生の間に見つけることの難しさを痛感しています。語学だけでもものすごいハンディを負った日本を飛び出し、海外で己の技を磨き、自ら稼ぐ力を見につけた学生って、考えてみたら最強ですよね。。逆にそういうスキルを見につけてから、日本に帰国してもすぐに活躍できるわけですし。

想像してみてください。ご自身が勤めてる会社に、新卒や中途で20代の若くて、バイリンガルで、ジェントル(紳士的ですぐキレない&煽り運転もしない)で、2カ国以上で文化的な経験があって(社会的・文化的な肌感覚が複数国であるって結構大事)、多様性への理解があり(つまり頭が柔らかい)、稼ぐ力があり(習ったことを社会システムでの応用に結びつける力)、アートにも造詣が深い(複雑なものを理解し、創造性が高い)、物怖じしない子が突然入ってきたら、場合によっては窓際に追いやられて、いつの間にか上司と部下の立場が入れ替わって、更にいつの間にかその後輩を「先生!」って呼んでてみたいな。。想像したくない。

というわけで、正直海外で教育を受けさせるのは、日本人にとって物凄いベネフィットだと思っています。ある程度人間として成熟した状態だと、新しいものを受け入れるスペースや柔軟性は失われてしまうからです。なので、大学在学中や卒業後社会人で留学するというよりは、できればもっと若い頃にそういう体験ができると本当に理想だと思います。なかなかハードル高いと思うかもしれませんが、全然不可能ではありません。またその辺りの話もおいおいしていきます!