Japanese man in UK

ロンドン在住のリッキーです。2019年1月からブログを始めました。海外生活での気づきやお役立ち情報をシェアしていきたいと思いますので、皆さまご登録の程よろしくお願いします!

バンドかオーケストラか? 日本人が世界で輝くケースはどれだ!?

落合さんが“日本再興戦略”の中で、「日本人は個人としては異端になりにくいが、たまに集団で異端になれる。だからバンドを組むように細かい仕事単位でみんなで新しいチャレンジに飛び込めばいい」と述べています。

なかなか面白い表現だなって思いつつも、実際は難しいよなっていうのが私の印象です(理想論な感じ)。

あくまで実体験に基づく個人的な見解ですが、
一般的に、日本の場合にはまだまだ個のプロフェッショナリズムが西洋に比べて弱く(会社組織内の育成トレンドもそうだし、実際ジェネラリストが多い)、異なる分野のプロ同士が協力し合って、世界を驚かすようなバンド規模でのコラボレーションってかなりレアなのではないかなと感じています。

どちらかと言うと日本での主流は、バンドと言うよりもオーケストラレベルで沢山の人が少しずつ重複しながら大きなチームを形成し、一人一人の専門性がやや希釈されつつも、互いの役割を補い合い、総合的な完成度で勝負するようなイメージです。

あとはオーケストラの指揮者のように全体的なバランスを整えたり、裏方ですべてが上手く行くように働くような動きが日本人のキャラクターとして得意だったり。

とにかく、ビジネスの世界では、日本人のキャラクターを無理に曲げてまで西洋のやり方を採用しても上手くいかなんだろうなっていう感覚があります。

あとは隠蔽体質(私の以前の職場。。)だったり、シャイだったり、空気読みすぎたり、日本人特有のネガティブなキャラの部分が、日本人同士のバンド活動を阻害するような要因としてあるのかもしれません。

私としてはむしろ、日本人と外国人が組む混成バンドとか、バンドのマネージャーみたいな立ち回りで世界を凌駕するみたいなことが、日本人のキャラを活かしつつも、グループとして異端になれる一つのオプションではないかなと思っています。

日本人が外国人と働く時は、日本人と同じグループで働く場合に比べて、空気を深く読むだけ無駄ですので、個の能力を殺さずに、ユニットの中で最大のパフォーマンスが発揮できるように思います。

実際私自身も外国人とのコラボレーションの方が遠慮せずに取り組めるし、何よりも創造的活動においてはワクワク感が醸成される肌感覚があります。どうも日本人同士だとお互いに気を使ってしまうのです。プロ度がお互いに高ければ、そういうレベル感を凌駕してくるのかもしれないですが、まただまだそんなレベルには。。

 

私の意見はあくまで一側面かもわかりませんが、バンドがいいかオーケストラがいいかは、戦い方の問題なので、結果が出てればどちらも正解ということですかね。

 

ただ一人当たりの利益で考えると、オーケストラは人数分だけ沢山稼がないといけないということに。。言われてみれば、確かに私が居た日本の会社も一人当たり効率はすこぶる悪かったです。

 

取り留めのない話で恐縮です!

 

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参考資料:日本再興戦略(落合)