“どこでも誰とでも働ける(尾原)”という書籍の中で、グーグルが取り組んでいるラショウネールというコンセプトを取り上げていて、“これだ!”って思ったのが記憶に強く残っています。
ラショウネールというのは、“自分はなぜその行動をするのかを合理的に説明できるか否か”という意味であるそうで、グーグルのような世界中から人が集まる多様性に満ちた企業では暗黙知を形式知化する必要があったのでしょう。
更に驚くのは、グーグルにはそのラショウネールを専門に検証する特殊部隊まで存在しているらしい。。やっぱり違いますよね、グーグルくらいになると。。
私も日本時代に経験があるのは、上層部の権力に逆らえずにもしくは権力との戦いを避け、自分を上層部の好みに近づけて、しばらくすると結局自分が元々考えていたアイデアが何であったかすらわからなくなるというパターンです。
あとは例えば会社の社長から自由な意見を出しなさいと言われて、結局上司やそのまた上司からクレームがついて、結局とがったアイデアがまんまるふわふわになるっていうパターンもあります(笑)。
小さい頃の教育の問題なのか、気を使う日本特有の文化的な影響なのか、“なんでもかんでも自分の意見を言えばいいってわけじゃないよね”いう印象がどこか日本の組織の中にありました。
だからこそ、TVドラマなんかで、主人公が自身の主張を貫いて、権力に立ち向かうようなシナリオが視聴者に受けたりして。
今私は多国籍組織で働いていますが、政治的な理由で自分の意見を曲げる人も中にはいますが(実際の所)、とりあえず最初は自分の意見をぶつける方が多いように感じます。
相手がどんなことを考えているかは、やっぱり口に出さないとわからないよねって言うのが根底にあるので、むしろそうしない方が、自分の意見がないと言うことで、逆にネガティブな評価になったりもしますし。
ですので、やっぱり多国籍環境では、この自分などんな信念に基づいて行動をしているのかを軸に行動する方がむしろ楽ですし、合理的です。
結果、みんなから信頼されるというところに到達できるように感じます。
ラショウネールは自分の中で持っておいて、いつも心の中で自問自答するくらいの方が自分に正直に、そして自信を持って生きていけるのかなと思っています。
“ラショウネール”、私的に非常に役立つパワーワードです。