Japanese man in UK

ロンドン在住のリッキーです。2019年1月からブログを始めました。海外生活での気づきやお役立ち情報をシェアしていきたいと思いますので、皆さまご登録の程よろしくお願いします!

協調的創造活動!? ウィキペディア的に物事を考える回

ネットが我々人類にもたらしてくれた利益なんて山ほどある訳ですが、そんな中でも私の中(だけ)で今非常にホットなトピックスである、“協調的創造活動”について考えてみたいと思います。

ナレッジマネジメント最近の理解と動向(梅本)”という文献からの気づきですが、まず“協調的創造活動”とは、社会にいる不特定多数の人々による創造的活動のことを言います。社会に参加する個人の活動の成果がウェブの存在によって、社会レベルへの創造活動として格上げされ、更にその社会レベルに格上げされた活動の成果が、社会に帰属する個人を刺激するという循環と理解しています。

つまりウェブの登場によって可能となった創造的活動の一つですが、ウィキペディアなんかがまさにいい例かと思います。みんなで創ったものが、成果物として残り、それが社会で活用され、しかもリアルタイムでアップーデートされ、その知識のあるべき姿へと自動的に収束していくようなイメージです。

こういう正のフローに乗った知的循環を生み出すことができれば、そのビジネスは自動的に社会から認知され、更に有効活用され、より良いものに仕上がっていくことになりますね。その中でマネタイズのポイントを作り込んでいくのがビジネスに結びつく訳ですが、こういうムーブメントを創りこめる環境をそもそも用意してくれたのがウェブの存在です。

ものすごく先見性があって、社会の仕組みや人の深層心理なんかを理解している人が、社会のルールや画期的なビジネスモデルを生み出していくのです。

この正のフローやムーブメントって、同じ組織の中で活用しても面白いんじゃないかなと最近は思ってまして、例えばナレッジをシェアする仕組みを会社のイントラに起こし、その中でビジネスアイデアを作り込んでいくわけです。なんなら参加者が特定できないようにしても面白いし、Showroomみたいにアバターなんかを活用したりして、参加者のモチベーション喚起や日本人特有の空気読む感を消し去り、より積極的に創造的活動に集中できる環境を操作することなんかも可能になるのです。

組織内の知的創作活動が促進されれば、会社のトップは喜ぶし、従業員も自分達の意見をベースにした知的創造物を会社の利益に役立てることができるし、何より参加し、貢献したことにより参加した従業員は自信もつきます(承認欲求も)。更には消費者もその会社の創造物を通じて、なんらかのメリットが得られるみたいな話につながっていきます。

あと、ブログに関してもウィキペディア的に創り込んだら面白いのかもしれないですね。今我々は例えばはてなブログだったり、アメーバブログだったりで、個人が思い思いに好きな記事を書いたりしているわけですが、みんなで共同でブログを作り込んでいくようなものがあっても面白いかもなと思いました。仮に1000人が参加した一つのブログ記事があって、少なくとも参加している1000人はしっかり読み込んでいるわけですし、収集がつかなくなるようなイメージもありますが(笑)、1000人分の知恵が入り込んだ一つの記事は、1人で作った記事よりも高次元のレベルに辿り着けるはずですよね(理想的には)。しかもこのケースでは、最低1000人が購読してくれるので、マネタイズも容易に操作できちゃったりするわけです。

 

ブログの一般的な概念を越えようとすると、そもそもそれは既にブログじゃないのかもしれないですけどね(笑)。ただ言いたいことは、既成の概念にとらわれずに我々の頭の中をアップデートしていかないと、時代の流れに取り残されそうです。

こんな感じで、一つのトピックスをきっかけにして、様々な想像を膨らませて日々楽しんでいる私です。

ちなみに、“ナレッジマネジメント最近の理解と動向(梅本)”という文献は非常に良記事ですので、ナレッジマネジメント関連のテーマに興味のある方にはお勧めです。

 

リッキーより

 

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