ベシクタシュに移籍直後の香川真司選手が、途中出場直後に2得点の大活躍です!やっぱりもってますね。。素晴らしい。日本人選手が海外の厳しい環境で頑張ってると刺激になります。よほどドルトムントでフラストレーションが溜まっていたのでしょう。。4月にイスタンブールに行くので、出来れば香川選手か長友選手の試合を生で観に行きたいと思ってます。
近年沢山の日本人サッカー選手が活躍の場を海外に移してますが、20年前には本当に考えられないことでした。
20年前と言うと、私はまだ学生で、イギリスのケンブリッジに留学していました。勿論サッカーじゃなくて、単に研究のためでしたが(笑)。。その頃はちょうど中田英寿選手がベルマーレ平塚からイタリアセリエAのペルージャに電撃移籍した頃で、当時ケンブリッジのシェアハウスでスコットランドから来た友人と一緒にTVを見ていて、中田選手がユベントス相手にゴールを決めているのをリアルタイムで見て鳥肌が立ったのを覚えています。当時は本当に、海外で日本人が活躍できるなんて誰も想像してなかったのです。勝手な親近感を覚えた当時の私は、中田選手の活躍に刺激を受け、自身の研究にも磨きをかけ、当時私が予定していたよりも多くの成果物を手に日本へと帰ることができました。同世代の躍進に興奮と感動と少しの嫉妬を覚えたのが記憶に残っています。それは私の一つの原動力になっているのでしょう。。
その後も中田選手は活躍を続け、ローマやパルマでも活躍しました。私もブレシアのホームでブレシアとパルマが対決し、ロベルトバッジオと中田選手がマッチアップするのを遠路はるばる応援しに行きました。これはこれでサッカーファンにとっては信じられない事件なのです!
先日のサッカーアジアカップは、最後の最後に本当に残念な結果に終わってしまいましたが、サッカー日本代表に所属するチームの多くが海外のチームに在籍するのが当たり前になり、誰がどこに在籍しているのかをウオッチすることすら大変なほど多くの選手が海外で修行を積んでいます。これも20年前には考えられないことです。
厳しい環境で自分を追い込み、コミュニケーションにも苦戦しながら結果を出そうとしている姿を見ると、私も頑張らないと!と思うのです。そう、当時ケンブリッジに留学して右も左もわからないまま飛び込んで、くやしい思いを沢山しながら自分を奮い立たせたのを思い出すのです。
ヨーロッパのリーグでもプレミアリーグ、セリエA、リーガエスパニョーラの3大リーグは群を抜いて他リーグよりもレベルが高く、日本人選手がなかなか紙面を賑わすことはありません。20年前の中田選手以上の活躍をした選手がほとんどいないのも事実です。現在はトルコのガラタサライに移籍している元インテルの長友佑都選出が唯一この3大リーグで活躍したと言えるでしょうが、同じく今期よりトルコのベシタクシュにドイツのドルトムントから移籍した香川真司選手ですら、プレミアリーグのマンチェスターユナイテッドでは思ったような成績を残すことはできていません。2010年シーズンにブンデスリーガで18得点の選手でもプレミアで活躍するのは至難の業なのです。
だからこそ、世界最高峰の舞台の一つであるプレミアリーグで現役バリバリで活躍しているサウザンプトンの吉田麻也選手の凄さが際立ちます。2019年1月2日にチェルシーのホームでサウザンプトンがドローに持ち込んだ試合があります。シュート数17本のチェルシーの怒涛の攻撃を、吉田選手がことごとく跳ね返したのです。私も長男と一緒にこの試合を観戦しましたが、本当に信じられない活躍でこの試合のMVPまで取ってました。
とんでもないプレッシャーの中で戦っていて、しかも結果を出し続けることの難しさを思うと、本当に素晴らしいサムライだと思います。だから我々ファミリーも時間の都合の付く限りなるべく同じスタジムで吉田選手を応援し、リアルタイムでこのサムライの活躍を目に焼き付けておきたいと思うのです。
子供達もきっと吉田選手のピッチの中での活躍を覚えていることでしょう。そしてどんな分野でもプロとしてのプレッシャーの中で這いつくばって活躍しようと努力することを、この1人のサムライから学んで欲しいのです。
そう、私が20年前に中田選手の活躍に鳥肌を立てていたあの若造の頃のように。
リッキー(ロンドン特派員)